自然が一番魅力的
秘書室という窓のない、壁に囲まれた場所に毎日毎日、長く籠っていて、なんで私は外に出たいのかなと考えていたとき、私は風が好きなんだなー、だから外に出たいんだなー、とふと気がついたことがあった。
その年は、平日は毎日8時間以上、室内に、しかも壁しかない世界に居たせいか、毎週のように週末はハイキングなど自然が多いところで過ごしていることに気づいた。
これはもう普段から自然が多いところにいたほうがいいんだな。
自分を縛り付けているのは、自分でしかない。
そして、突然、確信のときがやってきた。
いつぐらいだったか、祖父の見守りの為に頻繁に明石海峡大橋を行ったり来たりしていた時期。
神戸方面に向かう帰路で、目の前にそびえるのは一面無機質なマンションやビル群。
気持ちが悪くなった。
なんだか帰りたくないな。
一方で、淡路島に向かうときは、不思議と気持ちはすっきり、心は晴れ晴れと。
たくさんの移住者たちが言う。
淡路島に向かう明石海峡大橋の真ん中あたりで、ツキモノやモヤモヤが取れるって。
ツキモノが取れるかどうかは別として、橋には不思議な境界があると口を揃えている。
今でこそ、今でこそ思う。
淡路島は自然に覆われている。
都会は不自然なもの、不自然なことで溢れている。
私は、自然が好き。
移住してから、同じく東京から淡路に移住されている方に、
『ちささん、それ三つ子の魂百までってやつですよ!』と言われて、深く納得。
3歳までに私が淡路島で得たもの、あなどれません。恐るべし。