姉妹たちへ
姉妹たち、とは、ヨガのインストラクターの資格を取ってはみたけれど、
なかなかいまの仕事をやめられず、インストラクターとしてやっていきたい気持ちはあるけれど、なかなか動きだせずにいる人たちのこと。
私の養成学校の同期は、20名ほどいましたが、その中で実際にインストラクターとして収入を得ているのは、2、3人。
さらに上級の資格コースに進んだ人もいますが、ほとんどの人が資格を使わずにいるのです。
そもそもヨガインストラクターは民間資格なので資格がなくても教えられるわけですが。
本当にもったいないことです。
確かに、ヨガインストラクターの世界も甘くはありません。
年々インストラクターも増えていますし、生徒さんのレベルも上がってきており、インストラクターを見る目も厳しくなってきているでしょう。
自分よりもうんと年上の人に何かを教えることも、若いインストラクターにとっては簡単ではないかもしれません。
でも、まだまだヨガをやってみたいと思っている人はたくさんいます。
一説には、ヨガをやったことがある人は、まだ全人口10分の1程度だとか。残りは潜在顧客と言えます。
人前で何かを話したり、教えたりするのはとても勇気がいります。
実際に私も、最初の何回かは、台本のようなものを作成して、丸暗記状態のレッスンでした。
セリフが飛んだときは、頭真っ白、なんてこともありました。
そんなときは、事前に『私、まだ教えはじめたばかりで間違えたらごめんなさいね。』と言っておくと、少しは安心。
失敗から学ぶといこうとや、小さな積み重ねが成功への近道、ということを、こういうときは忘れてしまいがち。
前回できなかったことを、次回、1つでもクリアできればOKくらいの気持ちでいられればいいのかもしれません。
私も最初の教室をはじめる前に、なんだかとても不安になり、養成学校時代の恩師に教え始めることをお知らせするの兼ねて連絡した時に
『自分が知っていること、普段やっていることを友達にシェアするくらいの楽な気持ちでやればいいよ。』
と言ってもらって、すごく肩の力が抜け、そこからだんだんと自然なレッスンができるようになりました。
同じ経験をしている人というのは、的確なアドバイスをくれます。
時に人を頼りながらも、一歩ずつインストラクターの道を歩んでいく人が増えますように。